社交ダンス漫画 ボールルームへようこそ 5巻 社交ダンサーから見た感想

ボールルームへようこそ  感想

以降ネタバレがありますのでご注意下さい。

あらすじ

Heat17 遅くない

天平杯から3日後。進路のことで職員室に呼び出された多々良、同じく職員室に呼び出されていた雫と一緒にダンススタジオに向かうことになる。

雫は面倒に巻き込んでしまったことへの謝罪と決勝は多々良がいたので楽しく踊れたと伝える。

スタジオにて、天平杯で撮影された自分たちの踊りを見る2人。多々良は自分の下手さに改めて愕然とし、何故もっと早くダンスを始めなかったのかと後悔するが、雫はダンスはキャリアではないと伝える。「子供の頃からやって勝てない人もいれば、逆に大学から始めてプロファイナリストになった人もいる・・・・・富士田君は遅くないよ」

そして、留学を1年伸ばしたのでまた同じフロアで戦いたいと伝えるのであった。雫が見てくれていることを意気に感じ、多々良は家でもダンスの練習と進学に向けて勉強に励むのであった。

Heat18 出会い

無事高校に進学することができた多々良。後ろの席は、中学時代いじめられ相手だった室井。

多々良は、クラスの自己紹介のとき趣味は競技ダンスと意気揚々と話すのであったが、前の席の女の子に社交ダンスはダサイと言われてしまう。

校内を歩いてると上級生に使いぱしりにされ、間違えたものを買ってきてしまった多々良は殴られそうになるが、赤城賀寿に助けられるのであった。意外にも賀寿は多々良のことをダンス仲間と思っており、わからないことがあれば何でも聞けと言うのであった。

そんな中、賀寿の携帯に仙石から週末の後楽園ホールにて試合に出るという連絡が入る。賀寿とともに試合に見学に行く多々良、そこで改めて仙石の実力を思い知るのであった。

観客席で人込みで身動きがとれなくなる多々良。そこで偶然に見かけたのは、学校の教室の前の席の女の子であった。

Heat19レッスン

ダンスを馬鹿にしていた子がなんでこんなところにいるのか困惑する多々良。しかし、その女の子は学校では話しかけるなと伝えて去っていってしまう。

会場通路で仙石とすれ違ったとき「よく見ておけ」と言われた多々良は、これはレッスンだと感じ仙石たちのダンスを目を凝らして見る。一歩が大きく自分にはとてもこうはなれないと感じる多々良であったが、賀寿はいつもの半分も動いてないと言う。仙石は多々良にも参考になるようにとセーブしていたのであった。急にギアをいれた仙石は更に大きくしなる、なめらかなダンスを見せ始め会場を沸かすのであった。

予選終了後、仙石に会いに行くとパートナーである本郷千鶴と取っ組み合いの喧嘩が始まっていた。

多々良のことは前々から仙石から聞いており知っていた千鶴。初めて会う多々良をかわいいと思った千鶴は思わず多々良を抱きしめるのであった。

当然のように優勝する仙石組。仙石と一緒に帰る途中、とにかく練習して上手くなりパートナーを見つけろと言われる多々良。試合で何を伝えようとしていたのかよくわからないままでいたが、多々良はまた練習に励むのであった。

Heat20変な子

学校のクラスでは、少し浮いてしまっている多々良だが、競技会で会った前の席の子が「昨日の仙石組は凄かったね」と話しかけてきた。しかし、ダンスが興味があるわけではなく、仙石組のルックスだけが好きだと言う。

しかしある日、多々良がダンススタジオの様子を外から覗いているとなんと後ろからその子がついてきていた。仙石組に会いたいからだと言う。

そこにサイドーカーバイクで現れる、仙石とパートナーの本郷 千鶴。千鶴は多々良が彼女連れしてきたと思いからかうが、多々良は否定する。自己紹介をする女の子は緋山 千夏と名乗った。千鶴が「ちーちゃんだって」とぼそっと言った一言が気に入ったのか、千夏は多々良に「ちーちゃんと呼んでもいいわよ」とささやく。※以降愛称が”ちーちゃん”となる。

それから、成り行きで多々良と千夏が組んで練習することになるのだが、ホールドを組んでみると千夏がダンス初心者ではなく経験者であることを感じ取ってしまう。踊れるのに散々ダンスを馬鹿にしていたのかと多々良は憤慨するが、千夏は(馬鹿に)してないと答える。

険悪な雰囲気になってしまったので、多々良が仙石組のサインをもらって帰ればと勧める。千夏は仙石ではなく、まさかの千鶴の大ファンだった。

一方、ダンスグランプリ大阪では赤城組と謹慎明けの兵藤 清春と花岡 雫の姿があった。

Heat21ベーシック

真子の成長が影響してか、主張のあるいいダンスを見せる赤城組だったが、それ以上に圧倒する兵藤組。

一方、多々良はダンスグランプリで仙石が見せた、体の軸を大きくぶらしたダイナミックな動きを自分のものにしょうと練習に励んでいたが、全くできずにいた。

そこに、賀寿から競技会の結果の電話が入る。結果は兵藤組の圧倒的な優勝。しかも決勝までベーシックだけで通過してきたとのこと。そして、雫が多々良と戦いたいということを聞いて大爆笑した清春は「楽しみだ」と言ってたことを多々良に伝えた。

多々良が、スタジオを後に外に出ると千夏が(仙石組がいると思って)出待ちをしていた。千夏はダンスが絶対好きだと思った多々良は、練習相手が欲しいから踊りたくなったら来てよと誘ってみるが、あっけなく「来ない」と言われてしまう。

多々良は、引き続き仙石のダイナミックな動きを会得しようとしていたが、本当に今やるべきことなのか迷い始めた。そんなか仙石が、久々に海外から帰ってくる。

多々良はダンスグランプリで見せてくれた、動きを会得できなかったことを仙石に詫びるが、仙石はできるようになれと見せたわけではなく、将来的に必要になるから頭の片隅に置くようにとの意図だった。ただ、前半に見せたベーシックはものにしろと伝える。多々良もそれを聞き、再びベーシックを一から練習し始める。

千夏は、家でダンスシューズを見ながら未だダンスに踏み切れないでいる。

感想とキャラ紹介

この巻では、なんと言っても雫の「富士田くんは遅くないよ」という台詞が印象に残ります。自分もダンスを始めたものの学連経験者との練習では、ついていけず彼らの求めることもほとんど理解できませんでした。ちょっとやめようかなと落ち込む日もありました。多々良と同じくもっと早く始めておけばと思ったものです。

そんななか、読んだこの雫の励ましの台詞は勇気づけられるものでした。「ダンスはキャリアではない。ダンスを始めて1年の人が10年の人よりうまくなることもある」

2巻の兵藤の「おまえも早く舞台に上がれ」と共に心に残る台詞です。

さていよいよ、多々良の競技に向けてまずパートナー探しが始まるのですが、自己紹介の時にわざわざ振り向いてダンスを馬鹿にしてきた子が、まさかここまで話に関わってくるとは思いもしませんでした。最初の一コマでは、単なるモブキャラかと思ってしまったので見せ方が上手いなと感じます。

【赤木 賀寿】

天平杯から時間も経ち少し大人になったのか、多々良のことも受け入れる寛容さを見せるようになります。実はシスコンでもありました。この巻からだいぶ印象よくなりましたね。

【本郷 千鶴】

1巻でもビデオ画像としては登場してたのですが、思ってたよりっずっと男勝りの性格のようです。

踊っているときの髪型とバイクで登場してヘルメットを取ったときの長いエアリーな髪とのギャップが印象的でかなり魅力的なキャラなのですが、この巻と次の巻以降あまり登場しないのが残念。仙石との出会いとダンスで勝ち上がっていく話も見てみたです。

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