社交ダンス チェックドフォワードウォークの注意点

社交ダンステクニック考察

チェックとは、ある方向へステップした一方の足から他方の足に体重を戻す動作のことです。

例えばオープンヒップツイストの男性はカウント2で左足前進→カウント3で右足に体重を移す動作があります。

このときカウント2の前進ステップは、チェックドフォワードウォーク(チェックするための前進ウォーク)と呼ばれ、通常のフォワードウォークとは異なります。

この記事では、チェックドフォワードウォークとチェックするときの注意点を説明します。

フォワードウォークとチェックドフォワードウォークの違い

図1に通常のフォワードウォークとチェックドフォワードウォークの足の置き方の違いを示します。

通常ウォークで左足を出すときは、左右両足の中心線(赤破線)を超えることはないです。

チェックドフォワードウォークで左足を出すときは、トゥをターンアウトします。(つま先の向く方向が通常ウォークより1/16~1/8の角度で外を向く)図1チェックドウォーク②参照。

但し左足を回転しても、つま先の位置は紫線上にあり変わっておらず、ヒールが中心線(赤破線)超えることに注意してください。

社交ダンスでは、角度のことを分数で表示します。360°を1とすると1/4は90°1/8は45°です。

この左足のトゥをターンアウトさせるには、左足だけでやろうとすると難しいです。図1のチェックドウォーク①のように軸足である右足をボールを中心に少し右回転させてから、左足を出すとターンアウトさせやすいです。結果的に右足、左足のヒールは中心線を超えることになります。

チェックドフォワードウォークは中間バランスで止めて、それ以上体重移動しない

図2のように、チェックドフォワードウォークは中間バランスで止めます。図1のようにチェックする足がターンアウトすることにより、ヒールが中心線上にあることで体重移動を止めることができます。

オープンヒップツイスト等のオープンポジションから後退する女性の注意点としては、男性が中間バランスになったとき、女性もいっしょに止まるのではなく後退し続けてください。

チェックは、後ろ足ではなく前足で行う

チェックは図3のように後ろ足のひざが曲がる形になるので、後ろ足のひざを曲げようとしてしまいがちですが、実は前足でこの形をつくります。

図4は左足でチェックする場合の上から見たときの図です。

①の中間バランスの状態から、前足(左足)股関節を中心にして赤矢印の方向に骨盤を回転させます。

②のチェックの状態で、骨盤の右側が前に出てくることにより後ろ足(右足)のひざが自然と曲げれます。ひざが曲がったらもう一度前足の左足股関節を中心に赤矢印の方向に骨盤を回転させることにより③の中間バランスの状態に戻すことができます。

①~③の中間バランスからチェックし中間バランスに戻すまでの動作は前足(左足)の股関節の回転だけで行っていることになります。

チェックをするとき先に後ろ足のひざを曲げることの弊害

図5の黄色の部分は肩甲骨です。中間バランスのとき、肩甲骨につながる肩関節と股関節は一直線上にあり、ここをずらすと女性とホールドしている左手とボディの連動ができなくなります。どういうことかいうと、ボディを前後に移動しても手が置き去りになってしまうので女性にリードが伝わらなくなってしまいます。

チェックするとき正しくは図4のように左足の股関節を中心に骨盤を回転させて、股関節の位置は動かさないようにします。

もし、後ろ足(右足)のひざを曲げてしまうと図6のように背骨を中心に骨盤が回転してまい、左足の股関節位置が後ろにずれてしまいます。

こうなると股関節の上にあった、肩甲骨は置き去りになっているので股関節と肩甲骨の位置がずれていまうという弊害が出てきてしまうわけです。

まとめ

チェックドフォワードウォークはターンアウトして、中間バランスで止めてください。

そこから前足の股関節を中心に骨盤を回転させて、後ろ足のひざが曲がるようにしてください。

後ろ足のひざを曲げて骨盤を回転させてしまうと、肩甲骨と股関節の位置がずれてボディとホールドしている腕の連動ができなくなり、女性にリードが伝わりにくくなります。

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