社交ダンス ラテンダンスにおける正しい姿勢

正しい姿勢（健康上正しい姿勢とダンス上正しい姿勢は異なる）

社交ダンスを踊るには、姿勢を理解する必要があると思います。健康上正しい姿勢は背骨はS字がいいとされますが、ラテンダンスで美しく見える姿勢は、背骨をできるだけ一直線にして上に伸ばします。

こうすることで初めてウォーク、ターンであったりホールド、フリーハンドが安定してきます。

しかし、この姿勢はダンスを踊るためには正しいと言えるのですが、腰に負担をかけるということを覚えておいてください。

図１にいわゆる悪い姿勢である猫背、反り腰と健康上で正しい姿勢、ダンスを踊る上での正しい姿勢（平背）を示します。

【猫背】おなかが出てしまい背中が丸まっている状態です。

【反り腰】お尻が出てしまっている状態、ラテンは前バランスでヒップも後ろに出ているイメージからこうなってしまうことがあると思います。

【健康上で正しい姿勢】自然の状態で背骨はS字のようになっています。S字になることで上下方向のショックを吸収し筋肉や関節のストレスを分散させているそうです。

【ダンス上で正しい姿勢（平背）】背骨のS字をできるだけ真っすぐにすることで見栄えがよくなります。但し腰への負担が大きく、バレエダンサーの人達はやりすぎて腰痛になることもあるそうです。ダンス以外の時は背骨をS字にしておくのがよいでしょう。

図２に健康上正しい姿勢からダンスで正しいとされる姿勢（平背）に変化させるための方法を示します。

まず、足の重心は”土踏まず”です。”土踏まず”から真っすぐ上に伸ばした赤線に背骨がくるようにしてください。

健康上正しい姿勢の背骨のS字（青線）をできるだけ真っすぐにするために、まずお腹を引っ込めてなるべく上に引き上げます。

次にピンク線のようにカーブしている背骨をまっすぐにするために少しだけ胸を張ります。

忘れてはいけないのは首で、あごを引き頭頂部をできるだけ上に引き上げて足の”土踏まず”、背骨を結ぶ赤線の位置に頭の”つむじ”が来るようにしてください。こうすると首から背中のラインがまっすぐになります。

平背の場合は背骨の上にあるのは頭の中心ではなく、”つむじ”になることに注意してください。

基本的には、この赤線の位置関係は崩さず踊るようにしてみてください。特にターンするときは赤線上の位置に真っすぐ揃ってないとバランスを崩しやすくなります。

また、胸を張ってないとホールドするにしてもフリーハンドで開くときなど肩甲骨が外れて弱々しいものになってしまいます。