以降ネタバレも含まれますので十分ご注意してください。
あらすじ
heat1 小笠原ダンススタジオへようこそ
中学3年生の主人公 富士田 多々良は、なんの取柄も才能もないことを羨んでいた。ある日ひょんなことから超一流の社交ダンサー 仙石 要から強引に社交ダンス教室に勧誘され社交ダンスの体験レッスンを受けることになる。レッスンの相手役は同級生のアマチュア社交ダンサー 花岡 雫がやってくれたのだが、彼女からは冷やかしかスケベ目的ではないかと疑われてしまうことになる。
ダンスの海外留学を目指している雫に対し進路が何も決まってない自分を比較し、ますます落ち込んで帰宅してしまう多々良であったが、カバンに入れらていた仙石が出場してたダンス競技会のDVDを見て競技ダンスのすさまじい世界を知ってしまう。すっかりダンスに憧れてしまった多々良はダンスレッスンを受けることを決意するのであった。
heat2 シャドーベーシック
ダンスレッスンを受ける日々のある日、雫が出場する競技会を見学することになる。そこで雫の競技パートナーがJDSFグランプリを制している怪物、同い年の兵藤 清春であることを知ることになる。
圧倒的な実力差を感じてしまう多々良であったが、常に相手を意識して、シャドー練習をしている兵藤を見て、”今、自分のできること”シャドー練習に励むようになる。
heat3 ワルツを踊れ
ある程度、基礎ステップを踊れるようになった多々良。再び、兵藤・花岡組が出場する競技会、三笠宮杯を仙石と教室スタッフと共に見学に行く。
ラテン競技は順調にこなしていった兵藤・花岡組であったが、スタンダード競技がこれから始まるというときに兵藤が行方不明になってしまう。
どこを探しても見つからない兵藤、仙石は多々良に兵藤のかわりに雫と踊ることを命じるのであった。
感想とキャラ紹介
まず、驚くべきは画力の凄さ。特にダンスシーンには圧倒されます。それだけでも手元に置いておきたいような1冊です。
1巻では、読者に競技ダンスの魅力を伝えるという意味で充分成功だったように思えます。
この漫画の著者 竹内 友さんも競技ダンス経験者ということもあり、1巻以降、内容もどんどん専門的になっていきます。
冒頭は、少年漫画の王道、能力のないものが努力して成功していくストーリーかなと思ってしまいますが、社交ダンスは一人では絶対に上手くなれない競技、相手がいて、自分の踊りを見てくれるコーチャーが絶対に必要になってきます。単純な努力ではどうしようもない現実に葛藤していく主人公の話が興味深いところになっていきます。
以下、主要キャラクターの簡単な紹介をしようと思います。
【富士田 多々良】
この漫画の主人公、全くダンスと無縁だったが、どんどんダンスにのめり込んでいきます。自分もちょうどダンスを始めてから2年後ぐらいに読み始めたので、共感することが多いキャラでした。
【花岡 雫】
普段は、温厚で社交的であるが、ダンスに関しては自分にも他人にも厳しい。ダンス界では結構こういう女性が多い気がします。こういう女性とダンスで付き合うには、ダンスの実力が彼女と対等か上でないと難しいかなと実感します。
【兵藤 清春】
ダンスのときは恐ろしいほどカッコいいが、普段の生活はボーッとしてることが多い。漫画スラムダンクでいえば、流川 楓の立ち位置に似てますが、他のライバルダンサーもリスペクトしており、初心者の多々良にもアドバイスしたりもするので、独善的でもない。むしろ新たなライバルが誕生することを期待している節もあります。
【仙石 要】
世界にも挑戦している日本のトッププロダンサー。コーチ経験はなく、もう自分が頂点になることしか考えていないようなキャラですが、異質にダンスを習得をしていく多々良に少し興味をもっていきます。
いいプレーヤーでも必ずしもいいコーチャーになるとは限らないことが多いですが、自分はこの仙石がこの先どんなコーチングをするのか楽しみにしてます。
※社交ダンス種目の種類(動画あり)、魅力については、この記事にまとめています。よかったらご覧になってください。↓
お勧めの趣味 社交ダンスを始めてみませんか?社交ダンスの魅力と社交ダンス10種目の紹介 | ボールルーム社交ダンス(アマチュア社交ダンサーの経験談とテクニック考察) (tmballroom.com)
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