ルンバのヒップムーブメント。順序立てて言うとウエイト移動→セトリング→ローテーションからなっています。しかし、実際音楽に合わせてフォワードウォークをすると、セトリングやローテーションまで意識が回らず、普通に歩くだけになってしまう原因を考察したいと思います。
またチェックドフォワードウォーク（1歩前進して、ウエイトを移動した後に、またすぐ後ろの足にウェイトを戻すステップ）でウェイトを元に戻せない原因についても考えてみました。
フォワードウォークのヒップムーブメントができない原因
結論から言えば、セトリングやローテーションができないというのは、図①のように、その前のウエイト移動が中途半端になってしまうからだと考えられます。側面から見ると背骨が左足のヒール上の位置まで来ているのでウエイト移動が終わっているように見えますが、まだ不十分。一つの目印として、正面から見たときに顔の位置が両足の中間にあります。ここから更に前進ウォークをする場合は、さらなる体重移動が必要です。図②のように、左胸を前に出してウェイトを左足のボールの位置まで移動させます。このとき両足の位置は変わりません。顔の位置が正面から見て左足の上に来てます。この状態になって初めて図③のセトリング（ウェイトが乗ってる方の左足の骨盤が上がる）→ローテーション（ヒップを回す）をして、図④のように後ろにある右足を引き寄せます。
図②の状態になる前の図①のようなウェイトが乗りきってないうちに図③のセトリングやローテーション（ヒップを回す）ことをやろうとしてもできないか、できたとしてもステップが遅れます。
とにかく顔が正面から見て前足の位置にくるまで、ウェイト移動。これを素早く行うことがセトリング、ローテーションにつなげるために重要だとわかりました。図では載せてませんが、後退ウォークにおいてもウエイト移動をすばやくすることが重要なのは同じです。
チェックドフォワードウォークでウェイトが戻せなくなる原因
チェックドフォワードウォークの場合は図①の状態でウェイトの前進移動を止めなくてはなりません。図②のようにウエイトを移動させずに中間バランスで止めるということをしないとウェイトを後ろに戻すことができません。図①の状態で後ろにある右足のひざを曲げることにより右足側にウェイトを戻すことができます。ここでも顔の位置が両足の中間であることを意識するのも一つの方法です。チェックドフォワードウォークは、ファンポジションからの1歩や、ニューヨークの前進等、色々出てくるので、普通の前進ウォークとは違うということを頭に入れて、ウェイトの移動をしすぎないことが重要になってきます。また、チェックドバックウォークという言い方はしませんが、オープンヒップツイストでの男性、右足後退から左足に体重戻すという動きのなかでも、右足後退のときにウェイトを移動させすぎないように、顔の位置には気を付ける必要があります。
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