上の図は、ボディの右側、左側どちらも前に出ずに普通に歩いている状態です。(人を上から見ています)しかし、スタンダード種目で上図のような歩き方をすることってもしかしたらほとんどないのではなかろうか?と思うようになりました。そこで、スタンダードダンスの教本”ボールルーム(スタンダードダンス)テクニックで知っている技をざっと目を通したところ、単純な前進、後退では必ずと言っていいほどCBM、CBMP、サイドリーディングのいずれかの指示がありました。推測ですが、これはリーダーの右側にパートナーがいるからこその歩き方なのではないでしょうか?そこで、それぞれも指示がどのようなものか、上から見た図で整理してみました。
※自分が見た範囲では、これらの指示がなかったのは、ワルツ アウトサイドチェンジのリーダー1歩目左足後退とかスローフォックストロットのリバースターンの3歩目左足後退です。
サイドリーディング
前進又は後退のときに動く足とともに同じ側のボディを動かすこと
CBM
回転を始めるために前方又は後方に動かす足の方向に、反対側(支え足側)のボディが起こす回転動作
CBMP
ボディラインを保って、支え足線上又は横切って前方または後方に置かれた足の位置
それぞれの指示の注意点
これらの図を見るといかにも肩を前に出して動きたくなると思いますが、それだとパートナーをねじってしまうことになります。CBMで右足前進であれば自分の右側のわき腹と骨盤をパートナーの右わき腹と骨盤にぶつけていくように右足出せば自然と反対側の左側の胸、肩が前にいきます。
左足前進のサイドリーディングであれば、自分の右わき腹、右骨盤をパートナーに与えてとどめておきながら左足前進すれば、勝手に左ボディと左肩が前に出ます。左肩を回転させてから左足を前進するとおかしなことにになると思われます。CBMPに関しては、単純に足の置く位置だけの指示でありボディの回転は意識はしなくてよくて、CBMPの位置に足を置いたら、CBMの形になっているという場合もあります。(例)スローフォックストロットのフェザーステップ3歩目
ダンスの教本っていうのは、図が無く文章だけの説明なので初心者の方には非常にわかりにくいのですが、フットワーク(ヒールから出るのかトウなのか)、CBM、CBMPの指示。足の置く位置など実に細かく書いてあるので、再確認すると非常に勉強になることが多いのでお勧めです。
コメント