タンゴのPP(プロムナードポジション)で、誤解してやってしまっていたことがありました。PPになるときに軸足(右足)の上に重心を完全に乗せきってしまい休んでしまうことです。
PPに限らずどんなポジションでも重心は常に両足の間にあって完全に片側の足に乗ることはない。右足:左足のウェイト配分としては7:3ぐらいの意識だそうです。
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このタンゴのPPだけでなく、種目を問わず色々な技でウエイトがどちらかの足に完全に乗せきってしまうときの弊害を考えてみたいと思います。
タンゴのPP
タンゴのPPで、もし右足に完全にのってしまったら、次の左足の前進のために行う右足のひざを曲げ(スクイーズ)と左足のピックアップ(ひざを上げる)を同時に行うことができません。右足に完全にウェイトがあると、左足は床から浮いているような状態で力が入らないからです。
ワルツのナチュラルターンで足をそろえるとき
ワルツのナチュラルターンでカウント2で完全に左足にウェイトを乗せて右足を引き寄せると、とても立っていられません。右足を左足に引き寄せるとき重心を左足ではなく、左足と右足の中間にあると考えその重心が徐々に移動してくると意識すると実にバランスが良く立っていられることに気付きます。
ワルツのPPから1歩前進するとき
ワルツのPPでは、両足が閉じてます。このときに右足に完全に重心を乗せて左足を出そうすると左足が床から離れてしまいがちになります。スタンダードは基本歩くとき床から足を離さずにが基本なのでこれはあまりよくない状態です。PPで両足は閉じてはいますが、右足と左足のあいだに重心がありそれが離れていくと考えると床を離さずに左足前進することができます。
ルンバのファンポジション
ルンバのファンポジションで完全に右足に完全にウェイトをのせようとすると、ウェイトがない方の左足は床をつかめません。右足1本の片足だけで立っているということですから、ちょっと立ってられないことに気付きました。なので完全に右足にウェイトを乗せるのではなく右足と左足の間にウェイトがあると考えるとピタっと止まることができます。但し、右足と左足の完全に中間の位置にウェイトがあるというよりは、タンゴのプロムナードポジションと同じように配分があり右足側にウエイトの配分が多いと考えます。
ウエイトがかかっている足という表現について
ウェイトがかかっている足とかウエイトがかかってない足という表現がありますが、完全に片足の上にあるというわけではなく、配分が多い、少ないと考えた方がうまくいくことが多く感じました。またウエイトが乗せきれてないという表現もありますが、ウエイトの配分がまだ少ないという風にとらえた方がいいように思われます。
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