社交ダンスというとどういうイメージをお持ちでしょうか?意外と知られてませんが、社交ダンスをやっている人口は日本人が世界で一番多いとも言われています。(残念ながら技術的には海外にはかないませんが・・・) ただ、30~40代で社交ダンス人口が本当に少ないと実感しております。過去社交ダンスが流行してた頃から続けている60歳代から上の方、大学での部活学連をやっていてそこから続けている20代の方が大半です。30代~40代の方は、もちろん仕事、生活が忙しいというのもあるのでしょうが、そもそも魅力が伝わってないと感じます。認知度としては、男性は黒の燕尾服、女性はひらひら、キラキラとしたドレスを着て優雅に踊るワルツ、シャープに踊るタンゴならご存じでしょうか?競技として競われるダンスの種類が10種目もあることを知っている人は少ないでしょう。
そこで、今回の記事で、社交ダンスのかっこよさを理解していただき、趣味の一つとして検討してくれことを願いたいと思います。
社交ダンスがかっこいいと思えるテレビ番組、映画、漫画
社交ダンスを新しく始めましたと言う人に、きっかけを聞くとTVや映画や漫画の影響があるようです。古いものもありますが、そういうものを見てみるのも社交ダンスのよさがわかるのではないでしょうか?
漫画 ボールルームへようこそ
アニメ化もされたこの漫画。まず何と言っても絵がすごい。大体今の時代アニメ化されたら絵が洗練されてアニメの方が綺麗になることが多いのですが、ダンスシーンに限っては静止している漫画の方が躍動感があります。現在も月刊少年マガジンに連載中ですが、結構休載が多いです。ヤングサークルでこの漫画を見て憧れて始めたという20代の人もいました。
ストーリー的には、何も自信が持てない主人公が社交ダンスと出会い成長するという始めはよくあるストーリーですが、単純に特訓して上手くなるということではなく、女性パートナーとの葛藤や圧倒的実力差のある世界にどう関わっていくか、ダンスを続けていくとぶつかるリアルな課題も描かれていて、社交ダンス続けている自分でも実に興味深く読んでおります。月刊少年マガジン最新号に掲載されていたら必ず、漫画喫茶に読みに行ってます。社交ダンス始めなくてもいいから読んで欲しい漫画です。
映画 ダンシング・ヒーロー
社交ダンス界のホープで次はチャンピオンになるだろうとされている主人公が今までのありきたりのステップでは退屈すぎるので、新しいステップを模索して競技会に臨むというストーリー。
自分は、この映画で踊られているパソドブレがやりたくてダンスを始めました。とにかくかっこいいのでもっと有名になって欲しい映画でした。
詳しいレビューは、こちらの記事に書きました↓
社交ダンスお勧め映画 ダンシング・ヒーロー | ボールルーム社交ダンス(アマチュア社交ダンサーの経験談とテクニック考察) (tmballroom.com)
映画 Shall we ダンス?
まじめで普通のサラリーマンが、社交ダンス教室の先生に憧れて社交ダンスの世界に飛び込むというストーリー。おそらく主人公は、40歳ぐらいの年齢設定だと思います。このぐらいの年齢で始める人は少なくて、仲間もあまりいないので、今思えばちょっと共感できることが多かったです。まず、教室の扉をあける勇気がいるんですよね。ちなみに競技会では、ワルツとクイックステップを踊っているみたいです。
ウリナリ(ウッチャンナンチャン)の芸能人社交ダンス部
ウッチャンナンチャンとゴルゴ松本やよいこ等芸能人が社交ダンスの競技会に挑戦するバラエティ。ナンチャン・杉本彩さんの印象が強いかと思いますが、今映像見ても、ゴルゴ松本、小池ペアは上手いと思います。ナンチャンは今でも続けてるのかな?ヒルナンデスで社交ダンス企画があったり。24時間TVでも披露してましたね。杉本さんはアルゼンチンタンゴ(社交ダンスのタンゴとは違うもの)の方に熱心のようです。
社交ダンス10種目の紹介 かっこいいと思うyoutube動画
社交ダンスの種目としては、まず大きく分けて2つ。スタンダートとラテンそれぞれに、5種目あります。 スタンダード(ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップ、ヴェニーズワルツ)ラテン(ルンバ、チャチャチャ、サンバ、パソドブレ、ジャイブ)
ワルツの特徴
一番なじみがある踊りではないでしょうか?1・2・3の3拍子(強拍・弱拍・弱拍)で踊るダンスですので、初心者の方も音楽に合わせやすい種目です。スタンダード種目であるワルツ、スローフォックストロット、クイックステップ、ヴェニーズワルツはスイングダンスとも呼ばれ振り子のような上下高さの変化があります。ワルツは特に上下高さの変化が大きいダンスでありまた、回転運動も多いのも特徴です。
タンゴの特徴
2拍子で踊るダンスです。他のスタンダード種目と違い、スイング運動がなく、高さは一定です。ワルツが優雅なダンスとするならタンゴはシャープなダンスと言えるでしょう。男女の組み方も他のスタンダード種目と異なりコンパクトになっております。(男性の右手指先が女性の背中の中心線を超えるぐらいの位置にある)
スローフォックストロットの特徴
4拍子で踊るダンスです。最初はワルツと区別がつきにくいと思いますが、ワルツより上下運動はゆるやかで、大河がゆっくり流れるようなという表現を使われます。回転運動というよりは、直進的な動きに特徴があります。
クイックステップの特徴
4拍子で踊るダンスですが、テンポが軽快で速いです。ランと呼ばれる走る動きがあるのも特徴です。初めて競技会でクイックステップのランを見たときは、2人で組んでるいるのにとてつもない速さで動くことに驚愕しました。
ヴェニーズワルツの特徴
ワルツと同じく3拍子ですが、テンポが2倍ぐらい速いです。ナチュラルターン(右回転)とリバースターン(左回転)でフロアの外周を回っていく動きがほとんですが、時折フロアの中央に踊りこんだりもします。優雅に見えますが、スタンダード種目では最も疲れると思われます。
ルンバ
4拍子で踊るダンスですが、1・2・3・4と4拍のうち基本的に1拍目はステップしません。このリズムにあわせるのが非常に難しく、競技ダンスのうち最も音を外しやすい種目だと思われます。カウント2にステップするのに、いつのまにかカウント1のタイミングでステップしまい、恐ろしいことに1度ずれてしまうと全く気付かず踊り続けてしまうこともあります。リズムを外している場合はどんなに踊りが良くても評価は0となってしまうので、何度も悔しい思いをしました。
チャチャチャ
動き的には、ルンバによく似ていて、ルンバのテンポが速くなったものと考えてもよいのかもしれません。4拍子ですが、1・2・3・4&1・2・3・4&1と4拍目が1/2拍ずつ刻まれます。4&1で3歩のステップがあります。映像を見ると、この3歩をチャ・チャ・チャと素早く細かく踊っているのがわかると思います。
サンバ
2拍子です。ブラジル リオのカーニバルの音楽と一緒ですが踊り方は全く別物です。ルンバやチャチャチャはひざを伸ばしていることが多いのに対し、サンバはひざの曲げ伸ばしがあるバウンス運動があるというのが特徴です。
パソドブレ
スペインの闘牛士やフラメンコをモチーフにした踊りで2拍子で踊ります。男性が闘牛士であるのに対し女性が牛であったり闘牛士のマントになるような表現あります。競技会で流れる音楽はエスパニアカーニとほぼ決まっています。この曲は音楽が盛り上がってジャンと終わり一瞬無音になるハイライトと呼ばれるものがラストを含めて3回あり、そこに決めポーズをもってくるのが特徴です。
ジャイブ
ジャズ用のダンスとして生まれたジルバが発展したものがジャイブで4拍子で踊られます。ダンスパーティーでよく踊られるのはジルバの方です。ジルバより歩数細かくとったものが競技用としてジャイブになったようです。足を床から離し蹴り上げるようなジャイブシャッセやボディ全体が振り子のようなスイング運動をするのが特徴です。
社交ダンスの4つの魅力
社交ダンスは男女が対等に協力して競技を行う数少ない競技の一つであること。
社交ダンス以外では、フィギアスケートのペアやアイスダンスでしょうか?※テニス、卓球でもミックスダブルスがありますが、ウイークポイントである女性を男性がいかに守るか、攻めるかという側面も多少あるので対等ではないかも。
社交ダンスは常に自分たちが主役であることができるということ。
社交ダンスの競技は何組と踊ってもちろんその中で一番上手いペアが観客から見たら目立つでしょうが、踊ってる当人たちにとっては、自分たちが主役と思って踊っています。
それに対し、他のダンスではどうでしょう?例えば、歌手の踊りの後ろで踊るバックダンサーはあくまでも主役は歌手。フォーメーションダンス、チアダンス、バレエは集団で魅せるという魅力はもちろんありますが、自分が主役という意識は薄いでしょう。その集団の中のセンター、バレエで言えばプリマドンナとかであれば、主役と言えるかもしれませんがほんの一握りの人達でしょう。
社交ダンスは大きな競技会があり全日本、全世界と大きな目標につなげることができる。
日本では、アマチュアであっても武道館や幕張ホール、イギリスのブラックプールで踊ることも非現実的な夢でもないところがあります。プロだけでなく、アマチュアであっても世界大会があるというところがいいですよね。また、プロであってもトップアマに勝てるのは結構難しいということがあります。実際プロアマ混合戦で勝ったのはアマチュアトップでした。但し、社交ダンスのプロ、アマの定義がちょっと変わっていてプロは教室などで生徒に教える仕事で稼ぐこともしているのに対し、スポンサーがつくようなアマチュアトップ選手だと自分達の練習だけに集中できるということがあります。フィギアスケートのオリンピック選手がアマチュアであるのに対し、アイスショーをやるのがプロにちょっと近いかもしれません。
社交ダンスはダンスパーティー等でデモンストレーション演技ができる。
ある程度ダンスの知識が増えれば、踊る曲、衣装、踊る内容を自分達で決め披露する場があります。ダンスパーティは各教室で大体年1回はありますので、このデモンストレーションを目標にしている生徒さんも多いです。大体は先生がいっしょに踊ってくれるので、踊る内容等は先生が決めてくれます。
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