ワルツのフォーラウェイリバースは、ダンス教本によるとリーダー 2歩目で、右足 右サイドリーディングでフォーラウェイに後退。と非常に難解な説明をされてます。フォーラウェイリバースはタンゴやスローフォックストロットでも使用され、非常にポピュラーな技なのですが、フォーラウェイポジションにリードするのが難しく、リーダーパートナー間で空中分解しやすいステップだと思われます。
そこで、間違って理解されてしまいやすそうな2例と正しく行うための考え方を示したいと思います。
間違い1
クローズドポジションからフォーラウェイの形にリードしようとして2歩目で横にステップをしてしまいます。これでは、パートナーがクローズドポジションのままで、単なるサイドステップになってしまう。間違ったイメージの軌道として、図1のようなイメージをしていると思われます。横にステップするとリバースターンのようになってしまいます。
間違い2
ダンス教室によっては、わかりやすくするために右足をパートナーに向かって前進するように教えたりもします。ある意味間違いではないのですが、1歩目、2歩目で単なる前進のようになって、回転ができず、フォーラウェイはのリードができなくなってしまう。
フォーラウェイリバースは直進運動ではなく回転運動するステップであると理解するとよい
動画をトータルで見ると、1歩目で直進 180度回転して、2歩目、3歩目で後退する直進運動のように見えますが、教本によるとリーダー1歩目から左回転を始めており、1歩目と2歩目の間で1/4回転、2歩目3歩目の間で1/8回転とずっと回転しながら直進しています。
リーダーはパートナーに左回転のリードを伝えることによってフォーラウェイの形にリードします。
ポジションチェンジの研究の方法
フォーラウェイだけでなく、アウトサイドパートナー、プロムナードポジション、クローズドポジションへパートナーを導くリードって理解しにくいですよね。一つの提案なのですが、大きめの枕等を右手に抱えてステップを踏んでみるのはいかがでしょうか?図2のようにクローズドポジション、プロムナードポジションで枕をかかえます。ピンク色の部分を枕と思ってください。今回のようなファーラウェイリバースをする際のクローズドポジションからフォーラウェイポジションにするリード、シャッセフロムPPの時のクローズドポジションからプロムナードポジションにするリード等をどのように行えばできるか色々研究ができるかと思われます。
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