ルンバで音を外さないように踊る

社交ダンステクニック考察

ダンスパーティーでルンバの曲が流れると結構多くの人が音を外して踊っています。そういう自分もスマホ等で撮影した映像を見ると音を外していることがあります。人が音を外しているのはわかるのですが、自分で踊っていると気付かないものです。

人から音を外していたことを指摘されると屈辱的気分になりますよね。音に合ってない=ダンスの基本もできてないと感じてしまうからです。

でも、実は音楽を聴いて、1拍目がわかるというのは結構すごいことらしいです。

指揮者や演奏している人はちゃんと理解してないと駄目ですが、それは楽譜を見ているから理解しているわけで、演奏を聞いただけでは1拍目がわかりにくい曲も結構あります。音の演奏がまったくない休符が1拍目のときもありますしね。

なので、まず1拍目がわからないことで落ち込むことはやめましょう。

ところでルンバは、なぜリズムがわからなくなってしまうのでしょうか?他の種目では、リズムがわからなくなって音を外すことは少ないと思われます。

ワルツ、タンゴはリズムがわかりやすいから外さないというのはわかります、スローフォックストロットはルンバと同じく4拍子ですがリズムの迷子になることは少ないように思います。

なぜルンバは音を外しやすいのでしょうか?理由を挙げてみよう思います

ルンバで音を外しやすい理由

カウント1に強い(大きい)音が演奏されていると勘違いしている

リズムを表現するのに強拍・弱拍と表現します。

ワルツの3拍子なら1小節中に1(強拍)2(弱拍)3(弱拍)のリズム

ルンバの4拍子なら 1(強拍)2(弱拍)3(中強拍)4(弱拍)のリズムです。

このリズムの表現方法を知っている人なら、1が強拍とされているので、1に強い音(大きい音)がくるものだと思っている人が多いと思います。

でも実は、強拍・弱拍は実際に鳴らす音が強い・弱いという意味ではないのです。

「強拍」「弱拍」の本当の意味は、4拍子とか3拍子のような拍子のまとまり(小節)を作る時に重要な区切りが「強拍」重要でない区切りが「弱拍」と定義しています。

指揮者がオーケストラに指揮棒をつかってテンポ、リズムを演奏者に伝えるとき、一番伝えなけならない重要なのは小節の頭、1拍目であるからこれを重要(強拍)としたということです。

※4拍子なら小節の中間部分も指揮棒で振った方がいいので3拍目を次に重要(中強拍)

ルンバの音楽は4拍子なのですが、どちらかというとカウント2や4の音が強調されています。強い音が強拍だと思ってしまっている人は、カウント2の強い音をカウント1(強拍)と間違えて音楽より早くステップしてしまったり、逆に強い音が来るまで待って音楽から遅れてしまったりします。

ワルツによく使われるクラシック音楽は、1拍目に強い音がくることが多いです。

ジャイブで使われているロックやスローフォックストロットでよく使われるジャズなんかは2拍目4拍目にドラムの目立つスネア音が入って強調しています。

このように必ずしも1拍目に強い(大きい)音が演奏されるとは限らないのです。

※また、同じ曲であっても、メロディとリズム楽器で別の拍を強調しているしていることがあります。スローフォックストロットでよく使われるジャズの”FLY me to the moon”は2拍目と4拍目にドラムが鳴らされてますが、歌詞のメロディは1拍目を強調しています。

ルンバの特徴カウント1のステップ無しが音を外しやすくさせる(カウント1の踊りがなくなってしまう)

ワルツのフィガーにしてもスローフォックストロットのフィガーにしても1小節に大体1つのフィガーなので踊りやすいとも言えます。

ルンバの場合1小節内の4拍子のうちステップが3歩(体重移動だけもありますが)というのが音を外しやすい要因の一つだと思います。カウント4からカウント1でボディの動きはあってもステップしないところ、ここで我慢が必要なのですが、演奏されている音楽のカウント1が終わるのを待てずにカウント2のステップしてしまう人が非常に多いように思います。ニューヨークのようにカウント1がターンするなど動きがあるところはいいのですが、カウント1で足の踏みかえだけとか、ステップ無しとかになると早くなってしまう傾向にあるようです。

ルンバのリズムは取りにくいので、男性、女性どちらかが外した場合、それにつられてしまう

ボールルーム(スタンダード)種目なら女性は、そんなに勝手に動くことはできませんが、ラテンでは女性が自由に動けてしまうので女性が外した場合、男性がそれにつられてしまうことも多々あります。男性が音を外している場合も女性がつられてしまうのは言うまでもありません。

音楽よりもどうしても目の前の動きにつられてしまうのは仕方がないといえます。

ルンバで音を外さないようにする対策

まず自分が楽器演奏者となるつもりで踊る

ダンス中、流れてる音楽だけを頼りにするのは危険です。打楽器のリズムに合わせて踊っていくとしても曲中ずっと打楽器がリズムを刻んでいるとは限りません。打楽器なしでの演奏する箇所もあるかもしれません。

ボーカルのロングトーン(サビの最後などに5秒以上くらいの一定の音程の声を出す)だけで、全く楽器がならないところもあるかもしれません。

流れている音楽だけを頼りに踊っているとたちまち音をはずしてしまいます。

なので、音楽が鳴り始めカウント”1234”のリズムがわかったら、音楽が止まるまで”1234””1234”とずっとそのテンポリズムを自分で数えながら踊るのが一番いいと思います。

自分も”ダンスという楽器で演奏している”という感じです。

ただし自分でカウントしていると音楽を全く聴かない状況になってしまわないように注意してください。今、何秒経ったか正確にわかるのが困難なことと同様にずっと同じテンポでカウントするのは困難なことです。あくまでも音楽を聴きながらカウントしてください。

それにしても、オーケストラの指揮者やソロの楽器演奏者は、自分でテンポ、リズムを刻んて演奏するしかありません。ダンサーはまだ音楽がある分、楽かもしれません。

カウント1にベースの音が流れている場合が多いのでそれを頼りにする

ベースギターはドラムと並んで”リズム隊”と称させられています。バンドは、ベースやドラムのテンポ、リズムに合わせて演奏しているのでしょう。

なので、小節のはじめのカウント1にベースのボーンという音が入っている曲は多いように思えます。

ただし①で述べたように、曲中ずっとカウント1にベースがあるとは限らないので、自分でカウントは数えておきましょう。

女性はリーダーの動きに合わせると決めておく

社交ダンスにとって、女性がリーダーを無視して自分勝手に動いてしまうのは一番踊りが崩壊してしまいます。リーダーが音を外しているとわかってもとりあえずリーダーに従っておくのが最善だと思います。リーダーが短時間で音に合わせ直すかもしれません。それに期待しましよう。

※実際にやっているペアがいるかはわかりませんが、音から外れてると女性が感じたら何かしらリーダーに伝える合図を決めておくのも手かもしれませんね。

リズムカウントがわからなくなったら動かない

無理して音からずれて踊り続けるのは最悪なので、とりあえず自分が思うカウント4までステップしてから止まる。(その間ハグしてごまかすという先生もいました)カウント1がわかったら動きだす

ルンバの競技で使われている曲をCD等でより多く聞いてカウントを確認しておく

究極を言ってしまえば、知っている曲ならカウントも取りやすいのも言うまでもありません。

宇多田ヒカルの”First love”はよくルンバで使われて踊りやすそうなイメージですが、

結構、楽器演奏がなくなったりする場所があったりで、音を外しまくってました。何回もCDを聞いて踊って、この音がカウント1だと確認する作業が自分にとっては必要でしたね。

こういう作業は、リズムを感じ取れない才能がない人がするものだと思われるかもしれませんが、楽器演奏者が楽譜を理解し覚えることと何ら変わらないことだと思います。

参考文献

”社交ダンスはリズムで踊れ” 著 石場惇史 角川学芸出版 

参考サイト

目次 – 自由派音楽理論 – SoundQuest

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