社交ダンスのイベントとして、ダンスパーティーというものがあります。ここでは、どのようなことが行われるかを説明したいと思います。
小規模なパーティーでは、フリーダンスタイム、ミキシングダンスタイム、トライアルが行われ、大規模なパーティーでは、更にデモンストレーション、ゲストデモンストレーションがあります。
フリーダンスタイム
音楽が流れているので、椅子に座っている女性を男性が踊りに誘い、1曲踊ります。曲が終わったらお礼を言ってお別れし、女性は席に戻り、男性はまた別の女性を誘います。(2曲続けて踊ってもかまいませんが3曲連続はあまりないです。)
基本的にダンスパーティーの男女比率は女性の方が多いので、男性は休まずに女性を誘いに行かなくてはなりません。
男性に踊りを誘われても、女性が疲れているからの理由でお断りするのはかまいません。
しかし、女性から踊りに誘われたら男性は断ってはいけません。
音楽は通常、スタンダードとラテンが交互に流されます。
一般的に種目はワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、ルンバ、チャチャチャ、ジルバの音楽が流れます。頻度的には少ないですが、サンバが流れることもあります。
クイックステップ、ウィンナワルツは混みあっている人の中では踊るスペースがない、パソドブレは、打ち合わせなしで踊るのは難しいといった理由でダンスパーティーでは、敬遠されがちです。
※ジルバの曲でクイックステップも踊れます。フロアに踊る人が少なくスペースがあるならクイックステップを踊ってもいいかとは思います。また、ジルバの曲でジャイブも踊れますが、ジャイブを踊れる人が少ないので、大抵ジルバを選択します。
ミキシングダンスタイム
男性、女性がそれぞれ一列に並び、先頭の男女から順番に踊り始めます。
音楽は流しっぱなしにしているので、このミキシングの場合はフロアを1周したら男女がお別れして、またそれぞれの列に並びます。
通常流される音楽はスタンダード種目のワルツかタンゴかスローフォックストロットになります。
フリーダンスタイムでは、基本的に女性は男性から誘われないと踊れないという欠点がありますが、ミキシングでは、それを防ぐことができます。
また、フリーダンスタイムより踊るスペースがとりやすいです。
トライアル
競技会のように、少数組のペアで踊ります。フロアの広さによりますが、それぞれのペアが伸び伸びと踊れるくらいのペア数で踊ります。従ってダンスのお披露目会の要素がつよくなります。
トライアルに参加するためには、パーティーが始まる前に、あらかじめペアで出場種目を申し込んでおきます。大規模なパーティーですとパーティー参加費用とは別にトライアル出場費用がかかる場合があります。
尚、プロの先生と踊ることもできます。お相手代として更に費用がかかることもありますが、滅多に経験できることはないので、臆せずお願いすることをお勧めします。
デモンストレーション
1組のペアだけが踊る、ダンスのお披露目です。大規模なパーティーでは、衣装も競技会で踊るような礼服で踊ります。服装は↓を参考にしてみてください。
社交ダンスの服装・シューズの種類 | ボールルーム社交ダンス(アマチュア社交ダンサーの経験談とテクニック考察) (tmballroom.com)
大規模なパーティーでは、デモンストレーション参加費用がかかります。
生徒同士で踊る場合もあれば、プロの先生と生徒で踊る場合もあります。プロの先生と踊る場合はお相手代の費用がかかります。このお披露目を1年間の目標にしている生徒さんも多くいます。
ゲストデモンストレーション
大規模パーティーでは、有名なプロ選手ペアやアマチュア選手ペアをゲストとして招き、パーティー最後に何曲か踊りを披露してもらいます。
大きな会場の競技会では遠くからしか観戦できませんが、ダンスパーティーでは踊りを間近で見られるというメリットがあります。近くで見る迫力はすごいものです。これを見るだけでも価値があります。
※ゲストで招かれた選手は、自分たちのデモンストレーションしか踊らないという場合が多いのですが、サービスとしてフリーダンスタイムにひょっこと参加してくれることもあります。そういう時は臆せず踊りを申し込みましょう。
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